ROAD to MAK's STYLE




釣りキチ三平26巻「ちいさなビッグゲーム」より、改行そのままに三平三平師匠の御言葉を抜粋。
一平師匠から三平師匠へ。ろくでなしの俺にもミヒラのDNAの僅かな欠片が受け継がれていた。






 魚がHIT!その刹那、ロッドはキュウンと弧を描く。
小物達ともこんなやりとりを楽しみたい。スリルと手ごたえを味わいたい。
単純にロッドがぶち曲がるのが楽しい。

そんな俺が辿り着いた、自分が一番楽しいスタイル。
滅多に釣れないMAXじゃなくて、気楽に遊べるMINに合わせる。

釣る魚に応じてタックルを合わせるのとは違う。
あくまで釣れるレベルのMINに合わせる。それがMAK’s STYLE。

繊細なタックルで遊べば、小さな魚だってビッグフィッシュに成り得る。
巷じゃ外道や雑魚扱いされてる魚達が、一転魅力あるターゲットに変貌する。

軽量級には軽量級のタックルじゃなきゃね。
格闘技と一緒よ。階級合わせなきゃ勝負にならんでしょ。

相手に実力も出させないで、雑魚、外道扱いはないぜ。







釣りキチ三平57巻「忙中閑あり」より、改行そのままに三平一平師匠の御言葉を抜粋。
この一言にMAK’s STYLEの全ては集約されている。この話がマガジンに連載されていたのは昭和56年〜57年。
自分が見つけ出した答えは、少年時代に読んだこの本に既に載っていた物だったのだ。
恐るべし!釣りキチ三平!尊ぶべし!先人達!敬うべし!矢口高雄先生!



タックルをMINに合わせたら、もしMAXサイズがHITしちゃったらどうするの?
そう思う人も多いだろうなぁ。でも何とかなっちゃうんだよね、これが。

そりゃもう大変だけどね。だがそれが良い。花の慶次じゃないけどさ。

不利をあえて楽しむって言うのかな。
その時は必死で、楽しむ余裕も無い時が多いんだけどね。

無事にキャッチ出来た時の喜びと安堵感って言ったら、もうヤミツキよ。

上記の一平師匠の言葉通り、苦戦しつつも釣り上げた時の喜びの大きさ・・。
以前のバスロッドの頃とは比べ物にならないんだよな。

上げて当たり前のタックルの頃よりも、満足感、充実感が全然違う。
何の競技でも勝って当たり前じゃつまらないでしょ?

ギリギリの線が一番面白いんじゃないかな。やるかやられるかみたいな。

これも慶次風に言えば負け戦をひっくり返す方が面白い、といった所かね。

たまに釣行記で書いてるけど、気分はドラゴンに短剣で挑む冒険者。

格闘技で言えば、期待のホープを食らうかませ犬。
体格差を超越してデカイ相手をKOするファイター。
小錦を寄り切る霧島(古い!)ってか。

シュルトやホンマンみたいに・・・
圧倒的に有利な体格を持つファイターに魅力を感じるかい?

俺に言わせりゃオーバーパワーのタックルってのはそういう事よ。







釣りキチ三平57巻「忙中閑あり」より、改行そのままに三平一平師匠の御言葉を抜粋。
一平師匠のこの言葉は食べる事を前提に釣ってる人には当てはまらない事が多いだろう。
このスタイルは食料調達には非効率、魚とのファイトを楽しむ為のスタイルだ。



何を釣るにも持って行くのはルアーもフライもロッド1本。
海でも川でも湖でも野池でも。ホントに特殊なケース以外はね。

上記の通り、フライもルアーもMINに合わせたタックルのみ。
 これでキャスト出来る範囲の魚と遊べれば、俺はそれで良い。

大物も数釣りも望まない。それは結果としてついて来るモノ。
いつも通り、適当に魚が遊んでくれれば満足な男だもんでね。

俺は魚に命までは求めない。良いファイトが出来たらそれで良い。
だからC&Rを基本に遊んでる。

C&Rした所で生存率は分からない。
色々言う人もいるけど、逃がせば可能性はゼロではないでしょ。
キープすればそこで命は確実に終わる。

C&Rかキープか?それは釣った人間次第。
相反する考えの両者が歩み寄る事も無いだろう。だから議論しても無駄。

次の世代に、なんてカッコイイ事、考えてる訳でもない。
ただ生きてるうちは普通に魚と遊びたい。ただそれだけ。
ま、しょーもない男ですわ。



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