「あ〜っ!もう!」「おいおい権田君!何癇癪おこしてるんだよ。宇津救命丸飲ませるぞ〜。」
「だってねマッチョさん!折角買ったメタルジグ、キャストしてボトムとったらロストしちゃったんだよ!」

「ハハハ!よくある事だよ。そんなに怒ったら体に毒だぞ。」「あれ・・?マッチョさんなんか・・痩せ・・。」
「権田君、分かってる。分かってるんだよ・・こんな体じゃマッチョさんなんて名乗っちゃいけないのは・・。」

「でもどうしたの?」「今は肉体改造の真っ最中だからな。打撃に特化した体に作り変えてるんだよ。」

「だから今までの高重量、低回数じゃなくてな、今は低重量、高回数のウェイトトレに・・。」
「あ!また筋肉の話になってるぅ〜!」「有酸素運動を増やして、筋持久力をだな・・。」

「だからその話じゃなくて・・。」



「で、何だっけ?広背筋のつけ方だっけ?」「違うよ・・・ジグをすぐにロストしちゃったって話。もう!」
「ハハハ!すまんすまん!権田君、ジグなんて所詮鉛の塊、作れば良いんだよ!」

「ジグ作りは聞いた事あるけど、鋳造とか器具が必要で大変そうだよ。鉛は体に悪いっていうし・・。」
「ハハハ!ノープロブレムだ!マッチョさんの作り方は超簡単だからな。特別な物は一切いらん!」
「簡単にジグが作れるなら教えて欲しいなぁ。」「よしよし!マッチョさんと一緒に作ってみよう。」

「ところで権田君、痩せたといっても後姿は凄みを増しただろう?」(また始まった・・。)
「ウェストの肉が落ちた分、前よりも・・。」「そうだね〜!マッチョさん凄い広背筋だよ!」

「ハハハ!そうだろ〜?よ〜し!痩せマッチョさんなんて名前になってたまるか!さて!ジグ作ろう、ジグ!」
(相変わらず面倒な人だなぁ。でも扱いが楽だから良かった・・。)

さぁ!良い子のみんな!マッチョさんと一緒にメタルジグをつくろう!

     



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