「よ〜し!ここではMAKさんが使ってる「マッハ」の作り方を教えよう!」

「マッチョさん。」「ん?何だ権田君?」「このコーナーってさ、長年お蔵入りしてたんだよね。」
「そうなんだよな。Sumiさんが簡単なメタルジグの作り方を聞いて来なかったら・・ここの俺達、一生PCの中だったな。」

「そう考えると北関東の暴走アンクルに感謝しないとね。」「いや〜あの人は放っておけば良いだろ。」
「あの人、とことんマイペースだからね。」「ハハハ!そうだな。でもあの人ほどメタルジグを愛してる人は居ないぞ。」

「ジグへの執着というか、拘りが凄いよね。」「きっと女と同じくらいメタルジグが好きなんだろなぁ・・。」
「MAKさんが、ここはワームが堅いです、って言っても頑固一徹らしいよ。」「それで釣っちゃうのが凄いよな。」

「これ見てSumiさん以外にもメタルジグ愛好家が増えたりしてね。」「ハハハ!そうなると嬉しいよな!」


先ずは道具と材料を揃えよう!
道具
ペンチ・・・2本あると便利だぞ。先曲りよりもストレートタイプが良い。

ハンマー・・・家にあるカナヅチで良い。マッチョさんは勿論デカイ奴だ。

ニッパー・・・ステンレスワイヤーは硬い。ペンチだと切るのに骨が折れるぞ。鉛のカットにも便利だ。

ドライバー・・・アイを作る際、ワイヤーを曲げる時に使う。

ハサミ・・・ホログラムシートのカットに使う。シールになってるから切れ味が良くないとダメだ。

ヤスリ・・・鉛の表面が凸凹してしまった時やなどの使う。大雑把なマッチョさんは使わないな。

台・・・ハンマーで叩く時に必要だ。硬いものなら何でも良い。マッチョさんは鉄アレイ使用。

カッターナイフ・・・切る全般に重宝する。最後のバリ取りにも使えるぞ。

座布団・・・緩衝材になるなら何でも良いが、これが使いやすい。何処の家にもあるしな。
材料
ナツメオモリ
普通に釣具屋で売ってるナツメオモリでOKだ。マッチョさんは生粋のULアングラーだから、主に1号〜2号のオモリを使ってるぞ。

ワイヤー
釣具屋で売ってるルアー用のステンレスワイヤーだな。マッチョさんが使ってるのはフェザー社の物でハードとソフトがある。
ハードは強度が必要な時だけだな。通常はソフトで良いだろう。ホームセンターで売ってるステンレス針金でも良いぞ。

マ二キュア
これは塗装用だ。100円ショップの物で十分だな。マニキュアコーナーで真剣に選んでると白い目で見られるから注意だ。

ホログラムシート
これも釣具屋で売ってるな。100円ショップのシールでも全然構わん。とりあえずキラキラしてりゃ良いんだ。

★ウレタン、セルロース
これはコーティング用だ。どちらを使うかは好みの問題だな。因みにマッチョさんはセルロースだ。





アイを作ろう!
よ〜し!先ずはメタルジグのアイを作るぞ。
ワイヤーを適当な長さに切る。まぁ小型ジグなら10cm以上はいらんだろう。
そしてドライバーに巻き付ける。ドライバーの太さがアイの大きさになるからな。


ソフトステンなら軟らかいから簡単だが、上手く作れるようになるまでは慣れが必要だ。
綺麗な丸が出来なくても大丈夫。釣果に大差はないから安心してくれ。

アイが出来たらナツメオモリに差し込もう。こういう感じになるぞ。





もう1個アイを作ろう!
さぁ次だ!この状態から・・・


こんな感じで曲げていく。針金のケツが上手くオモリに刺さるように持っていこう。
これも簡単に見えるが慣れが必要な作業だな。


こうやってペンチを使いながらケツに入れる。変な想像するなよ。


左右バランスをとるとこんな感じだ。これで両側のアイが完成だ。


これはマッチョさんが慣れてるから決まったが、最初はなかなか上手く出来ないぞ。
どっちかが長くなったり針金が足りなくなってアイにならなかったりな。
まぁこれは慣れが全てだ。トライ&エラーの繰り返しでスキルも高まるぞ!





ハンマーで叩け!
次はコレをハンマーで叩く。これが鍛冶屋みたいで結構楽しいんだ。
先ずはアイをペンチでしっかり持って・・叩く!と言っても力任せはダメだぞ。
丁寧に加減しながら叩いていくんだ。鉛を伸ばす作業だからな。


トンテンカンテン叩いていくと、こんな感じになるだろう。
叩く時は中心を叩いていくと上手く伸びていくぞ。


こんなに薄くなるぞ。もっと厚い方が良いからと逆から叩き直すと大抵失敗する。
ワイヤーが出てしまったり、鉛が割れたりしてな。叩きすぎに注意だ。
マッチョさんは極小ジグだからギリギリまで薄くするぞ。


尚、鉄アレイを台にした場合、表面が凸凹してしまう。
これは鉄アレイの模様?がそのまま付いてしまうからだ。
この時にヤスリで表面を綺麗にしても良いが、叩く時に一工夫すれば解決出来る。

このように表面がツルツルの物を下にひいて叩けば良い。
マッチョさんは空き缶を利用しているぞ。


鍛冶屋作業が進むとこんな感じになる。
どうだい?少しジグっぽくなって来ただろう。





余分な鉛をカットするぞ!
上記の状態まで出来たら、今度は余分な鉛をカットするぞ。こんな感じでな。


マッチョさんはニッパーでバシバシカットしてしまう。
この時あまり攻めこみすぎるとワイヤーが出て来てしまうから注意が必要だ。

マッチョさんはニッパーでカットしたら、それ以上の成形はしない。
これでもうボディは完成だ。このテカリ具合は鉛の色だ。


もっと細かく成形したい人はヤスリを使うと良いだろう。
思い通りのフォルムに仕上げられるぞ。ただ鉛の粉は有毒だ。
絶対に吸い込まないように気をつけよう!





下地をマニキュアで塗るぞ!
よし!次はいよいよ塗装だ。
出来上がったジグのボディに下地塗装をする。ここで100円ショップのマニキュアの登場だ。

マッチョさんはダイソーのオリオンシルバーを愛用中。これが良いんだ。
多少の凸凹ならカバーしてくれるし、これだけでも結構良い色なんだよな。

後に乗せていく色を考えて塗っていった方が良いぞ。
下地の色がなかなか消せなくて困る時があるからな。
マッチョさんの場合、オリオンシルバーからホワイト、そこから塗りたい色って流れだな。
乗りやすい色ならホワイトを省いても全然問題ないぞ。

マニキュア塗りのコツは何度も分けて塗る事。
1度に厚く塗ろうとしないで、塗っては乾かし、乾かしては塗り、を繰り返す。
薄い色なんかは根気良く塗り重ねないと本来の色が出ないぞ。

乾かす時はこうやってラックに掛けて置くと良いだろう。
このラックも100円ショップの卓上テーブル?を利用して作った物だ。





ホログラムシートを貼ろう!
マニキュア塗りの色だけでも十分釣れるジグが出来る。
しかしホログラムシートを貼ると更に見栄えが良くなるぞ。

逆に言えばシートを貼る場合のマニキュア塗りは下地程度で良いって事だ。
シートが被らない場所の色に拘りたい人は別だがな。マッチョさんは銀色のままだ。

何度かマニキュア塗りした物はこんな感じになる。これでも十分釣れるぞ。


これにシートを貼っていく。これは・・適当だな。
几帳面な人や仕上がりを綺麗にしたい人は、ジグに合わせて綺麗に切り取った方が良いだろう。
マッチョさんは超適当だ。目分量でザクザク切って、ボディに貼り付ける。

こうやって貼りたい部分の面積よりも大きく切っておこう。


ここではマッチョさん流を紹介する。こうやってデカイままボディに貼って・・・


こんな感じにな。


あとは余ったシートをハサミでチョキチョキ、ハイ終了だ。


この状態で目玉を付けたい場合は付ける。
マッチョさんは某釣具屋で激安売りしてる目玉シート?を愛用中だ。
目玉シートが勿体無い時は、ホログラムシートをポンチでくり抜いて目玉にしてるぞ。





ドブ漬けで強度UPだ!
ここまで出来たら完成まであと少し、気合い入れ直して行こう!

コーティング剤は有機溶剤だから、扱いには注意しよう。
出来れば防毒マスクを着用した方が良いぞ。必ず換気が良い場所で行なう事!


マッチョさんはコーティングの瓶にそのまま入れてしまう。
ペンチでジグの端っこをしっかり持って慎重にな。
過去に瓶の底に落としてしまったが、引き上げるのは大変だぞ。

ゆっくり全体が浸かったら、ゆっくり引き上げる。マッチョさんはペンチでやってるぞ。
急ぐと気泡が出来てしまうからな。まぁ俺の場合そんな事は気にしないがな。

引き上げたらラックに掛けて乾燥待ち。マニキュア塗装と同じだな。
ただダラダラ垂れてアイの部分に溜まるので、こうやって適当な物で拭い取ろう。
アイが埋まってしまうからな。後から削れば良いが面倒だからな。


ウレタンの場合は皮膜が厚いので回数が少なくて済む。
ただ酸素と触れ合うと固まってくるので、瓶の半分も使えないんだ。
あと物によっては年月が経つと黄ばんでくる。

セルロースは皮膜が薄いから何度もドブ漬けした方が良い。
最大の欠点は他の塗装を溶かす事がある事だ。
マッチョさんの場合、危ないなと思ったときは先にクリアのマニキュアを塗っておく。
そうすればセルロースが塗装を溶かしても、クリア塗装だけで助かるぞ。

あと湿気があると白濁してしまうのも欠点だ。
湿度が高い日にドブ漬けしたら真っ白になるぞ。注意してくれ。
まぁこの場合、リターダーシンナーを塗ったり、色々と救済措置はあるがな。

ドブ漬けするコーティング剤に関しては他サイトで詳しく調べた方が良いぞ。
最低限の知識を持ってるのと持ってないのとでは作業の進め方も違うしな。

マッチョさんは皮膜が薄いセルロース派だが、ドブ漬けは大体3回。
最初のキャストでボトムとってサヨナラの場合もあるのに、そんなに手間掛けても面倒だからな。





バリを取って終了!自作ジグの完成だ!
ドブ漬けが何度か終了したら、あとはバリ取り作業を残すのみ。

アイの周辺にバリが溜まりやすいから、重点的に綺麗に仕上げよう。
マッチョさんはカッターナイフで取ってるぞ。


これで自分だけのメタルジグが完成だ。
今回はあくまで基本だけを紹介したが、工夫次第で色々な物が作れるぞ。
アルミシートだったら細かい模様を書き込んだり出来るしな。
まぁその辺は自分で楽しみながら色々作ってみてくれ。


これでこのコーナーは終わりだ。
製作者のMAKさんのイボ痔と眼精疲労と精神状態がデンジャラスだからな。
至らない箇所も多々あるが、まぁ良しとしてくれ。






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